ささくれ備忘録

主に乙女ゲームの感想・考察を書いています。

アルバレアの乙女 マハト 感想

アルバレアの乙女、最初に攻略したのはこの方。

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はい、マハト様です。ちなみに画像はマハト様の立ち絵の中でも一番好きなやつ。このちっちゃい湯呑みたいな、おちょこみたいなのを持ってるのがなんか好き。

まあ本当の最初はロテール様に特攻してそのまま玉砕してるんですけど、ノーカンということで。何卒。何も考えず漫然とやってたら駄目だな・・・・・・と思い知らされました。やっぱり初代金色のコルダみたいなもんだよ。私あれ恋愛のエンディング辿り着くまでに4周くらいしましたからね。下手すぎかっていう。お陰でコンクールの方は優勝しましたけど。育成系の乙女ゲームは大体1周目洗礼を受けて2周目からが本番なのでね、個人的には。

ロテール様が駄目だったんで、次誰にいくかというときに気になったのがマハト様でした。可愛い感じのジャン様とも迷いましたけど、こういう物腰が柔らかい感じに弱いんだ、私は・・・・・・!

そんな訳で、マハト様を攻略した感想です。普通にネタバレがあるので、アルバレアの乙女を自分でプレイしようと思っている方は気を付けてください。

マハト様のファーストインプレッションは、鎧がめちゃくちゃダセェな・・・・・・でした。他の聖騎士様たちも甲冑を身にまとっているんですけど、90年代アニメあるあるって感じのごちゃごちゃ感でそこまでダサいとかは思わなかったのですが(まだ耐えられるダサさ)、マハト様はなんかこう・・・・・・もっさりしてる。はにわっぽいというか、土偶みたいというか。甲冑の色が茶色ということもあって、更にそれを連想してしまうんですよね。正直、この甲冑を着た騎士たちと恋愛、するのか・・・・・・?と不安しかなかったのですけど、公式な場とか戦闘以外ではキャストオフしているのでその点は心配ありませんでした。マハト様の甲冑のダサさを多くの方に見て貰いたかったのですが、うっかり写真を撮るのを忘れてしまったので気になった方はご自分でやってみてください。PS Storeで628円とかいう安さなので、是非。

本名は、マハト=アル・シェイバニ深緑聖騎士の団長で、23歳。

ジャハン族という少数部族の出身で、父母・兄1人・姉1人・そして弟が2人に妹が3人という大家族。一夫多妻とか異母兄弟とかそっち系なのかな・・・・・・。随分とエキゾチックな面立ちなので、アルバレア出身ではないというのも頷けます。家族を故郷に残し、マハト様は単身アルバレアで頑張っているのだな。

基本的な性格は穏やかで優しい感じ。こういう皆に優しいタイプの人は裏の本性があったりするのが乙女ゲームあるあるですが、最初から最後まで優しく包んでくれるような方なので、何も心配はありません。そういう設定が悪いという訳ではないですが(私は優しいままでも裏があってもどっちも美味しくいけます)、唐突に豹変するのが苦手だとか地雷って人もね、少なからずいると思うので。繰り返しますが、マハト様は!最後までたっぷり優しいので!安心してください!

優しいといっても、マハト様もちゃんと聖騎士なので、なよなよしている感じでもなく、やるべきところはやってくれるので力強さといった部分も見せてくれます。恋愛イベントをきちんと進行していればそれぞれの√で必ず発生する「暗殺者襲来」イベントがあるんですけど、そこでのマハト様が良かったですね。普段は穏やかな人が見せるこういうところ、かっこいいのもそうなんですけど単純に怖いな・・・・・・ってなりました。声を荒げるようなこともなく、いつもの調子で敵を追い詰めるマハト様めっちゃ怖い。味方で本当に良かった。

あと、ずっと敬語で話しているのもいいなーと思った要素のひとつです。物腰が柔らかな人を好きになりやすいの、多分敬語で喋ってくれるからなんだよな。必ずしもそういうことを求めている訳ではないんですが、敬語で話してくれると相手がこっちを尊重してくれている感じがしていいなあって思います。

で、敬語ではあるんですけど、ある種の柔らかさもプラスされているような喋り方で、「~ですよ」や「~ますね」、「あのですね」みたいな感じの口調なんですよね。敬語は敬語だけどかちこちの堅苦しい敬語ではなくて、親しみやすさが滲み出ているのが好きで・・・・・・。それから、独特の言い方をすることもあって、私が特に好きなのがこれ。

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騎卿宮にあるマハト様の部屋に訪問すると言ってくれる台詞。多分好感度が高くなってからのやつかな。人公が約束もないのに自室に来るんじゃないかと、でも必ず来るわけではないから待ってたんじゃなくて、来てくれたら嬉しいかな、くらいのそういう、いじらしさを感じてしまう。いや深読みかもしれないが。勝手にそう読み取って萌えてます。

あとあと、マハト様のことを一気に好きになってしまったイベント?というか会話があるんですけど、一番最初の一週間で、土曜日(担当騎士とのワンツーマン授業)に全員の聖騎士様との挨拶があって、その前に騎士様が担当している授業を受けていると土曜日の前に会えるんですよね。マハト様の場合は、確か一般の授業をすると会えて、軽く自己紹介みたいな感じになるんですが、そのときのマハト様にめちゃくちゃ笑いました。お互い名乗って、主人公であるアシャンティ「アシャン(愛称)って呼んでください」とか言うんですが、その直後にマハト様は「アシャンティ」と正式名称で呼んでくるという・・・・・・。あっ、流されない人なんだな!?っていうのが意外なのとその面白さで笑ってしまった。マハト様の結構頑なな感じ、嫌いじゃないよ・・・・・・。もうね、これで「気になるな」程度だったのが一気に陥落してしまいました。

マハト様は深緑聖騎士団長ということもあってか、お気に入りのスポットは森林公園。マハト様のイベントは大体森林公園で起こるのでデート場所に困ったりしたら森林公園に行ってました。あとは時計塔とかも好印象な感じで、酒場はNG。

 

彼との恋愛は、どちらかというと主人公のアシャンティがグイグイいって、それに若干たじたじになるマハト様、という感じ。部屋訪問した際の質問ですぐ分かることなんですけど、マハト様って「女性が苦手」な方なので。といっても、女性ときちんと長くお付き合いしたことがないのかな~~という程度で、そこまで女性に対して苦手意識があるような対応はあんまり取られないです。基本が優しいし物腰柔らかなので、女性が苦手ということを今まで感じさせなかったんだろうな。

乙女ゲームの攻略対象で似たようなキャラクターだと、金色のコルダ3の八木沢さんが近いんですかね。年上だけど敬語で喋ってくる感じとか、皆に分け隔てなく優しい辺りが特に。

アシャンティと親しくなるにつれて、対アシャンティの壁とか苦手意識のようなものがどんどんなくなっている感じがしました。もう最後の方になると、それほぼプロポーズですよね!?な発言をしてきたりするので。一番好きなイベントは、2月にある降臨祭。バレンタインみたいなものなんですけど、最後にお別れするときに「アシャン」って呼んでくれるんですよ。ずるくないですか!?初対面のアシャンティのことを愛称で呼んでくれないというマハト様に惚れたので、このときこのタイミングで遂に愛称で呼んでくれるマハト様にきゅんとするに決まってるんですが・・・・・・。

sasakure-m.hatenablog.com

しかし、です。こちらの方でも書きましたが、主人公であるアシャンティの目的はあくまで、「聖乙女になること」。聖乙女になればアルバレアという国を守る為に身を捧げて尽力しなければならないし、恋にうつつを抜かしている暇なんてない。

恋と使命の両立は出来ないんですね、シビアだけど。

確か現聖乙女であるマリア様とのお話で聞けたんですが、過去に聖乙女になった者がそれでも恋を諦められずに内緒でお付き合いしていたら、聖乙女としての力が失われて大変なことになった事例があるとか。

本当に、二者択一なんですよね・・・・・・アンジェリークでもそうだったし、魔法騎士レイアースエメロード姫なんかは「柱」という存在なのにザガートを愛してしまったが為にあんなことになってしまうし。

アシャンティのことは愛おしく思っているけれども、「聖乙女になる」という夢を追いかけているアシャンティにその夢を捨ててまで自分と共に生きて欲しい、なんてことは言えない訳です、マハト様は優しい方なので。

めっっっっっちゃ切ねぇ・・・・・・!

聖乙女になっても記憶の片隅でいいから自分のこと覚えていて欲しいですねとか言っちゃうのがマハト様なんですよ。そう遠くない別れの日が近づいているのを知って、寂しく思ってるのが分かりやすいんだよなあ~~。

 

マハト様エンディング

そんなこんなでアシャンティの為に身を引こうとしているマハト様とのエンディング、一体どうなるんだ!?とどきどきしていましたが、実はアシャンティの背中を押してくれる人が登場します。共に「聖乙女になる」という夢を追いかけているライバルのミュイールが、夜唐突にアシャンの部屋を訪ねてくるんですね。正直、このミュイールがかなりのファインプレーというか、マハト様√におけるMVPだと思います。

ミュイールは、マハト様が「結婚させられそうだから、自分と恋人になって欲しい」と言ってきたことをアシャンティに伝えてきます。あまりにも急な展開なので頭の上で?がめちゃくちゃに飛び交いましたが、そんなの当然お断りした、というミュイール。だって、バカにしているじゃありませんか、と。少し悔しいけど、二人のなかを知らないほど鈍感ではないんだと。

私の勝手な想像かもしれないけど、ミュイールってマハト様のこと、好きだったんじゃないかな。ミュイールもテーマカラー緑だし、傍目に見たらお似合いっちゃお似合いだし・・・・・・でもマハト様が本当に好きなのは、アシャンティだって知っているから。だからこんなことを言う訳です。

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この発破をかけてくる台詞でミュイールのこと、すっごい好きになってしまった・・・・・・ライバルでもあるけど、その前にアシャンティとミュイールはかけがえのない友人同士なんだよね。マハト様は故郷に向かう支度をして広場にいるということを教えて、でもどうするかはアシャンティ次第だとすべてを委ねてミュイールは去ります。

ミュイール、めちゃくちゃ好きだ~~!乙女ゲームにおける友人ポジションの女の子大好きなんですけど、新たに名を連ねてしまうな。

そして、重要な選択肢が出ます。

恋を選ぶか、聖乙女になることを望むか。

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ここで「やっぱり聖乙女になりたい」を選んだら、マハト様との恋を諦めるということ。でも正直、聖乙女になるのってかなり厳しい条件をクリアしなければならないらしいので。この時点での私の育成では駄目だったのだろうな、と思います。こちらの選択肢選んでないので分からないんですが、このままだったら多分ファナかミュイールのどちらかが聖乙女になるエンディングを迎えていたんじゃないだろうか。

私は勿論、広場に一直線。

こっからのやり取りが本当に好きで、めちゃめちゃ萌えました。

故郷へ向かう準備をしているマハト様のところへ行って、「私を連れて行ってください」というアシャンティに、あなたには大切な聖乙女に・・・・・・!と声を珍しく荒げるマハト様。多分、あなたには大切な聖乙女になるという夢があるではないですか、とか言おうとしたと思うんですけど。それを遮って、「それがなんですか!私には、マハト様の方が大切です!」アシャンティは言い切ります。もうね、恋に全力投球なアシャンだからこそマハト様にここまで言えるんじゃないか。アシャンの幸せを想うからこそ身を引くだなんて、そんなこと、私は望んでない!という想いがストレートに伝わるこの台詞に痺れた。
その後、2人は共にマハト様の故郷へ行く・・・・・・と思うんですけど、ここで!なんとアニメーションが流れます。オープニングもがっつりアニメーションでしたが、恋愛エンドだとご褒美って感じで流れるのいいなー。古い乙女ゲームによくある謎アニメーション大好き人間なので、流れたときは「謎アニメだ!」と興奮してしまいました。おそらくジャハン族の衣装を身に纏ったアシャンとマハト様が親密な雰囲気のやつなんですが、キスシーンがあるのは驚きましたね。そしてエンディングと共にスタッフロールが流れていくんですけど、エンディング、当時の宝塚のグループが歌っている?みたいです。結構貴重なんじゃないでしょうか。エンディング中におそらく歌っている宝塚の方たちの実写の写真が大きく映ったの、ちょっと面白かったです。

エンディング終わりにはエピローグ的なスチルが一枚あって、そこで右下にFin.と出て終わり。昔のゲームだからなのかもしれませんが、ここで止まってタイトル画面に戻ってくれないのでいちいちゲームを終わらないといけないっぽいのが少し不便かな、と思いましたが、こういった不便さをむしろ楽しむのがレトロゲームの醍醐味ですよね。

 

20年以上も前に出た乙女ゲームということで、実はそんなに最初は期待せずに始めたのですが(ハードルは結構低めで見積もっていた)、がっつりしっかり楽しんでしまいました。20年以上も前のゲームとか関係なく、めちゃくちゃに面白かったです。やっぱり良いゲームっていうのは年月を経ても良いゲームのままなのだな。

私がこんなにも楽しめたので、令和の世でもアルバレアの乙女を楽しめる方まだまだいるんじゃないでしょうか!?少しでも気になったら、是非是非ご自分でプレイしてみて下さい。繰り返すようですが、ダウンロード版はPS Storeで628円ですので、手は出しやすいかと思います。

store.playstation.com 

物体で欲しい方はこちら。 

 

お次はジャン様辺り狙いたいですが、暇を見つけてちょこちょこ不定期にやれたらなーと思っています。

 

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