ささくれ備忘録

主に乙女ゲームの感想・考察を書いています。

アルバレアの乙女 ざっくり所感

お久しぶりです、ささくれです。

前回からまたしても、ちょっと間が空いてしまってすみません。

すぐブログを更新する気ではいたのですが、ずっと使っていたノートパソコンが壊れてしまいまして(前回はそれでも騙し騙し頑張って更新しましたが)、遂に新しいノートパソコンを購入しました。

手痛い出費でしたけど、流石にキーボードの一部が使えない(しかもエンターキーが駄目になってしまった)となると、修理するよりはもう買ってしまった方が安く済むよね、ということで。

なので今、新しいノートパソコンでブログを書いています。新しすぎてまだまだ慣れませんが、やっぱり新しいものってテンションが上がりますよね。学生時代の、真っ新なノートを使うときの高揚感を思い出します。

と、いう感じで長い前置きは置いておいて、心機一転、新しい乙女ゲームです!

今回私がプレイしたのは、「アルバレアの乙女」

スクリーンショットが撮れなかった為、写りの悪い直撮りで失礼します。

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ご存じの方っていますかね?令和の時代にもなってやるか!?というくらい、かなり、古い乙女ゲームなんですけども。というかおそらく、まだ乙女ゲームという言葉が生み出される前の女性向け恋愛シミュレーションゲームです。

元祖乙女ゲーム、といえば有名なのはネオロマンスアンジェリークですが、実はアルバレアの乙女はアンジェリークの次に生み出された2作目の乙女ゲーム

なので、バリバリにアンジェリークを意識しているんだろうな、という設定・世界観だったりしますが、二番煎じだけではない独自のシステムみたいなのがなかなか面白いです。

古いゲームを知る機会ってなかなかありませんが、少し前にこちらでアルバレアの乙女の存在を知り、ずっとやってみたいなーと思っていました。新作も勿論楽しみですけど、古いゲームの中に名作が隠れていることもあるので、プレイできる環境にあるのであればやってみたいんですよね。面白い作品が年月を経て埋もれてしまうのって悲しいことだと思うので、面白い乙女ゲームはできる限りたくさんの方に知って頂きたい、という一心で、乙女ゲームを世に広める為にこのブログを書いています。

ちなみに、私がプレイしたのは移植版の方で、PS Storeで628円(安すぎないか⁉)というとんでもない価格でダウンロード出来ます。PS Vitaなどがあればすぐ出来ますので、ダウンロードでも気にならない方であればこちらから是非。

プレイ出来る環境があってどうしても実物が欲しい、ということであればこちらの方を。

世界観・ストーリー

舞台はアルバレアという王国で、主人公アシャンティ=リィス(名前固定)含む少女3人が「聖乙女」候補生として選ばれるところから始まります。「聖乙女」は世界に唯一人、アルバレアにしか存在せず、だからこそ聖乙女とそれを守護する「五聖騎士団」がいるアルバレアが世界の中心に位置しており、そしてそんな聖乙女の代替わりの時期がやって来た・・・・・・というストーリー。かなりアンジェリークを彷彿とさせるので、当時賛否両論あったのではないかと思いますね。アンジェリークが分からない人は、「魔法騎士レイアース」のエメロード姫みたいなもんだと思ってください。
恋か、使命か。ふたつとも選ぶことは出来なくて、どちらに生きるか自分で決めなければなりません。
彼女たちは聖乙女になるべく、一年間互いに切磋琢磨し修練を積み、最終的に3人の中から次期聖乙女が選ばれる・・・・・・というのが大まかな流れです。
聖乙女を守護する「五聖」騎士団ということで、赤炎聖騎士団・蒼流聖騎士団・嵐雷聖騎士団・深緑聖騎士団・燐光聖騎士団という5つの聖騎士団が存在し、それぞれの聖騎士団団長がメイン攻略対象となります。
 
これ、まずプレイするときに驚いたのは、オープニングムービーみたいなのがあるんですけど、結構しっかりしたアニメーションなんですよね。しかも、主要人物の紹介も兼ねてる感じでこういうキャラなんだな~ってのが掴みやすいという。正直アニメーションの出来の方は、いまいち、とまでいかなくてもキャラクターの顔が立ち絵に比べてちょっと、いや大分、目が大きいな・・・・・・とか思わなくもないですが、この時代のゲームでアニメーションが入ってるってだけですごいので。
 

システム

古いゲームなので、システムまわりはもっさりしている印象ですが、ずっとやっていれば慣れるのでイライラするほどでもないです。まあ、慣れない内はテンポが悪いと感じるかもしれませんが、そこは寛容に。
主人公のパラメータ上げ、育成があるので、週末には寝る前に一週間の予定を立て、月曜日は剣武の授業、火曜日は作法の授業、という感じで自分でやりたい授業を選んでいきます。
乙女ゲームなので恋愛するゲームではあるんですが、主人公の目的はあくまで「聖乙女になること」。主人公の育成を求められるため、そういった作業が苦手な方にはおすすめしませんが、ネオロマンスに慣れてる方やときメモGSが好きだった方はやりやすいと思います。育成をある程度しっかりしないとイベントが起こせず、誰とも結ばれないまま終わる・・・・・・というシビアな乙女ゲーム、大好きなんですよね。一周目は何も見ずに手探りでプレイしましたが、初代の金色のコルダを初めてやったときと似た感覚でした。初代コルダのやりこみ感が好きだった方は好きだろうな~という感じ。余談ですが、初代コルダの初回プレイで誰ともくっつかないまま終わり、ときメモGS3でパラが足りず琉夏が教会に来なかった私。案の定、一周目のアルバレアの乙女でも誰のエンディングにも辿り着けず、聖乙女にもなれないまま終わってしまいました。
アシャンティが聖乙女にならない場合、残り2人のライバルのどちらかが選ばれることになる(私の場合はミュイールが聖乙女でした)と思うのですが、これはランダムとかだったりするのだろうか。偶々かもしれませんが、1周目のミュイールがすごくしたたかな感じで、聖乙女になる為のうまい立ち回り方をしているな~とか思いながら見てました。
 
育成要素としては、剣技・魔力・法力・知識・気品という5つのパラメーターがあって、週の終わりに決めるカリキュラムによって、パラメーターが上がっていくという感じ。それぞれ対応した授業があり、剣武の授業では剣技が、魔術の授業では魔力が上がりやすくなっています。
あと、ひとつ面白いな~と思ったんですけど、各授業の教師は聖騎士様たちが担当しているんですよね。つまり、恋愛のお相手は聖騎士でありながらアシャンティたち候補生にとっては先生でもあるという・・・・・・。
授業がうまくいったときは褒めてくれたりして、生徒と先生っぽいやり取りなんかも楽しむことが出来ます。
 

ゲームの基本的な流れ

週末、日曜の夜に必ず次の一週間の予定を立てることになります。
予定を決める前に現時点での自分のパラメータや体力を確認することが出来るので、それを見ながら授業の予定を立てていく感じ。ちなみに、体力がなくなると倒れてしまうので、休息をとることも重要。「休息」の他に「訪問」もあって、これを選ぶと聖騎士様の部屋で色々お話することが出来ます。ひとつの分野を突出して育成するよりは、満遍なく育成した方が良さげかな。月曜から金曜までは普通に授業があり、ランダム?(かもしくは仲のいい聖騎士とか)で放課後に聖騎士と遭遇しデートに誘われたりこちらから誘うことが出来ます。
土曜日は特別授業で、選んだ科目の担当騎士から一対一の授業を受けられます。このとき、授業の失敗・成功・大成功という3つのパターンがあり、それによって上がるパラメータの数値や台詞が変わってきます。成功・大成功のときは、デートに誘えたり、相手から誘ってくれたり。既にデートの約束をしている聖騎士様であれば、明日のデート楽しみですね」的な会話もあったりします。こういう差分とかパターンの多さ、楽しいですよね。
日曜日は休日で、聖騎士様のお部屋にお邪魔したり好きな場所に出かけたり、それぞれの科目の自習をすることも出来ます。前々からデートの約束をしていた場合は、日曜がデートの日になる為、忘れず待ち合わせ場所に行かなければすっぽかされたと見なされて好感度が下がってしまいました。聖騎士様がそのまま迎えに来てくれる場合は気にしなくてもいいのですが、「10時に時計塔で」のように時間と場所が指定されたときは必ず覚えて時間までに行かなければならないのが大変でした。時間も場所も後から確認とか出来ないのでね、うっかり忘れたりするとロードでやり直したりして。
部屋に行って当日にデートの約束を取り付けることも可能ですが、断られることも割とある(仲が良くなっても結構断られる)ので、必ずデートをしたいときは事前にデートの約束をしていた方が吉。
デートも、待ち合わせ場所とは別に何処に行きたいか聞かれるので、聖騎士様の好きな場所や嫌いな場所を覚えることも必要でしたね。
 
セーブは、日曜の夜(カリキュラムを決めるとき)しか出来ないというのがちょっと不便でしたが、一週間に一回必ずセーブをするだけなのでそんなに苦でもなかったです。流石に長めのイベントが挟まれたときは戻るのが億劫でしたけど。こういう不便さこそ「レトロゲーム」の醍醐味という気がします。
 
基本的に、一年間の中で一週間ごとのサイクルを繰り返すことになりますが、二ヵ月毎に聖乙女試験(パラメーターが一定の水準に達しているかのチェック)や実戦経験RPG的な戦闘あり)、他にも晩餐会収穫祭(ハロウィンっぽい)、降臨祭(バレンタイン?)などといったイベントがあるのですごく単調という訳でもなく、そこそこに楽しめます。
 

登場キャラクター

主な攻略キャラクターは5人。
それぞれ、王道・熱血な赤炎聖騎士団長のレオン様真面目・朴訥な蒼流聖騎士団長のカイン様無邪気・弟タイプの嵐雷聖騎士団長のジャン様穏やかで鷹揚な深緑聖騎士団長のマハト様お色気プレイボーイ枠の燐光聖騎士団長ロテール様・・・・・・といった風に、バリエーション豊かな攻略対象の面々で乙女ゲームとしてちゃんとしてます。
他にも、町中でたまに見かけるミステリアスな隠し攻略キャラクターであったり、負けん気の強いお嬢様タイプのライバル(ファナ)やのほほんおっとり、でもしたたかなライバル(ミュイール)もいたりして、テンプレだけど、だからこそしっかり面白い。声のついていないサブキャラたちにもちゃんとビジュアルがあって、私のお気に入りは城で会える近衛騎士です。

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正直、ビジュアルがドストライク過ぎてこいつを攻略したかった。どうして攻略出来ないの・・・・・・!近衛騎士に会う為だけに用もないのに無駄に城に通ったよ。サブキャラが一番好きなビジュアルってのは、スカーレッドライダーゼクス駿河くんとかもそうでしたね。

 

イラスト

出た時代が時代なので、かなり古さを感じますが好きな人は好き、という感じ。90年代までのセル画アニメとかが好きな人は多分好きだと思います。それこそ、私は少女革命ウテナとかが好きなので、ドンピシャでしたね。この前友人に昔の絵柄とか好きだよねと言われ、「いやそんなことないよ」と思ったんですが多分好きなんだな。自分が気付いてなかっただけで。

ただひとつ、注意してほしいのはイベントスチルが立ち絵と別人並みに違うこと。立ち絵ではがっしりした体格の人でも、スチルではかなり線が細い感じになってしまっているので、初めて見たときはびっくりするというか、がっかりしてしまうかも。

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キャラデザの方がスチルの原画を描いているみたいで、良くも悪くも昔からの「少女漫画」なイラストです。決して悪くはないし、慣れれば味があってこれはこれで良いんですが、如何せん立ち絵と別人レベルなので。

ちらっと調べたんですけど、移植される前の立ち絵がキャラデザ準拠で線が細めだったっぽいのかな・・・・・・?スチルはそれの名残で、移植されるにあたって立ち絵がアニメ絵と同じように一新されたんですかね。

 

ざっくりとした所感としては、こんなところでしょうか。

まだまだ書きたいこともありますが、それはキャラクター別攻略感想とかで書きたいと思います。1周目はロテール様に特攻して玉砕(ミュイール聖乙女エンド)、2周目は学習してちゃんとwikiを見ながらなんとかマハト様エンドに辿り着きました。調べたらロテール様は多分メインの中だったら一番攻略難易度が高いらしく、最後に回そうかなと。というか巧妙な罠!と思ってしまったんですが、これ必須イベントの条件に「デートの約束をしていない状態で」とかザラにあるので、滅茶苦茶騙されました~~。仲良くなるためにバンバンデートの約束しまくるだけでは攻略出来ないと・・・・・・いうことか・・・・・・!

ようやく一人攻略出来ただけなのでまだ四人も残っているし、聖乙女エンドやら隠しキャラエンド、ライバルの女の子たちとのエンディングもあるみたいなのでまだまだ楽しめそうです。個人的には王様エンド?が気になってますが。

息抜きみたいな感じで暇を見つけては残りをちょこちょこやっていきたいと思います。

 

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