ささくれ備忘録

主に乙女ゲームの感想・考察を書いています。

SRX(スカーレッドライダーゼクス)カズキ 感想

キャラクターのテーマカラーが紫、と聞いてまず想像するのってなんでしょう。

上品、とか高貴。あるいは、ミステリアス。それとも、儚い感じ?

それは人にもよるのでしょうが、概ねそんなイメージが付いていることは確かです。

ただ、彼の場合はそのどれもに当てはまるようで当てはまらないような、何処か捉え所がないというか、簡単には掴ませてくれない感じがあったように思います。あくまで私が感じたことなので、他の方が攻略するとまた違った印象を持つのかもしれませんが。

さて、今回はそんな彼を攻略した感想です。

以下、共通・個別共にネタバレがあります。

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錫木カズキ。年齢は18。ゲーム内主人公、アキラが17歳という設定なので一応は一個上。声は高橋広樹さん。声の幅や演技の幅が広くて、このキャラとこのキャラって同じ人が声当ててたの!?と驚く率が高い方です。

彼を一言で説明するのは難しいのですが、ざっくりとした第一印象を述べるのであれば、「ルー語」を巧みに操るエキセントリックなイケメン。いや、そもそも「ルー語」と言うには癖が強すぎるので「カズキ語」って呼んだ方がいいのかもしれない。

「ルー語」は「藪から棒」を「藪からスティック」と言う感じで日本語と英語を混ぜ合わせた喋り方のことを言いますが、カズキはそれを更に分解しているというか二重表現的なとこがあったりするんですよね。あと駄洒落っぽいとこもある。

言葉で説明しても伝わりにくいと思うので、ゲーム内から一部抜粋します。カズキを理解するには実際に見た方が早いです。

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うーん、かなりエキセントリック

ちなみに上の落ちコンドル~は「落ちコンドルは野生のバードだよ」とかいうverもあります。意味が分からん。
彼は自らのことを「ミー」、主人公である教官(アキラ)のことを「ティーチャー」と呼んでくるんですけど、一人称が「ミー」のキャラクターとか懐かしすぎた。私の中では家庭教師ヒットマンREBORN!のフラン以来です。
正直、彼はネタ的な部分が序盤は強いのでキャラとして好きにはなれても恋愛対象として考えるとどうなんだろ・・・・・・って人はいると思います。乙女ゲームでも稀に見る色物キャラなので、最初彼を恋愛的な部分で好きになれるだろうか・・・・・・と私も心配していたんですが。いやー、普通に滅茶苦茶好きになりましたね。

私の場合、既に金色のコルダ3で冥加玲士にハマってしまった経験があったので適正はあったのかもしれない。

スカーレッドライダーゼクスのキャラクター全員に該当することだとは思うんですが、カズキはなんというか第一印象とのギャップがあるんですよ。まあエキセントリックではあるんですが、それだけではない。奥行きのある良いキャラクターだなあと思います。

言動があまりにもエキセントリックな為に誤解されやすいんですが、カズキってISの中でもかなりの常識人枠に入ると思います。ユゥジとかも勿論常識人枠ではありますが、ユゥジはあれで意外と沸点が低いというか目の前がすぐに見えなくなるタイプだと思うので。カズキは結構周りをよく見ているんですよ。よく見ているというよりは、「よく見えている」って感じかな。物事を、一歩引いたところから俯瞰して見られるタイプです。

カズキが何故そんな風に物事を見られるのかというと、おそらくですが彼の一番は「音楽」だと決まっているからなんですよね。カズキの一番大事な軸が「音楽」という揺るぎないものであるからこそ、些細なことでは動揺したりしないし、ある程度は寛容というか、大らかであれるのだと思います。

そんなカズキのイベントや個別√終盤は勿論、「音楽」が深く関わってきます。スチルがあるイベントはそのほとんどがキーボードで音を奏でていますし、あるいは作詞している真っ最中っていうのも。

公式のキャラクター紹介にもありますが、彼は自他共に認める「変人」でありながら、音楽に向ける情熱やセンス、そのアーティスト性も仲間から認められています。音楽の才能はあのタクトも認めるほどで、終盤のタクトとの会話は割とお気に入りです。

しかし、そんなカズキにも欠点があって、音楽の才能はあっても作詞の才能が全くないんですよね。一切ない。皆無と言ってもいいくらいに、ない。彼の詞のヤバさは度々仲間から非難されてます。その最たる例が「愛の16連呼」。・・・・・・なんですが、ヒジリとのデュエット?キャラソンのサビで16連呼が叶ってるのでそれはそれで面白いです。興味のある方は是非。

 

カズキの驚くほど鋭い洞察力は序盤から度々見ることが出来て、新しい教官として来たアキラに反発するタクトや、居場所を失うことを恐れているヒロくんのことを的確に見抜いています。もうその時点で第一印象とは違った面が見られて「おやっ」と思うんですが、一番最初に彼の内面に触れられるのはショウナンに行ったときのイベントです。普段とは違った喋り方をしているカズキを見かけてしまうんですけど、それを指摘したアキラに「ツリーのせいじゃないかな」と。気のせい、ってことなんですけど。

いや・・・・・・なんかこう、ずるいな~~!

その後もカズキにはぐらかされる感じのイベントがあるんですけど、カズキのイベントの中でもかなり好きなのでこれ知らない人は実際にやってみて欲しいですね。「さて、誰だろうね?」って、アキラは分からないけどプレイヤーには分かってしまうという絶妙な会話がたまらない。

個人的なお気に入りは、学園祭でのグランバッハとの会話です。あのシーン、カズキの良さがめちゃくちゃに出まくってると思います。いつものエキセントリックな調子で話しながら謎の男(グランバッハ)の正体に勘づいて問い詰めるのとか、アキラを全力で守ってくれてる感じがすごく良い。アキラは謎の男(グランバッハ)の正体に気付いていないのでティーチャーを守るためのスカーレッドライダー」という言葉に対して、嬉しいけど、ライダーはただの変質者から守るための存在じゃないよって言うんです。それにカズキが「そんなのわかってるよ。だけど今のやつから守るのは、ライダーの役目さ」って答えるのがもう・・・・・・きゅんときた。このさりげなさもカズキの魅力のひとつだと思います。

共通でもうひとつ好きなイベントがあって、ハコダテに行ったときの会話が本当に、いい。カズキはスチルがある大きいイベントもいいですがただの会話みたいな何気ないシーンの言葉もすっごく良いんですよね~。故郷に帰ってきたユゥジを気遣ったヨウスケの行動に対して、ヨウスケは普段はクールだけど内面にはホットなハートを隠している。ミーもホットハート欲しかったよ、とカズキは言います。で、お馴染みの三択があって、特定の選択肢を選んだ後の会話が好きです。何処かで売っていたらいいのにね、を選ぶと聞ける会話。「熱いハートは貴重品」だと冗談交じりに話す一連の会話の流れがねー、好きです。

というか、カズキとの会話って本当に楽しいんですよ・・・・・・他の人と比べて、対カズキのアキラも結構ツッコミ寄りなので軽快な会話が楽しめます。ウィットに富んだ会話とでも言うんでしょうか、そういう掛け合いがめちゃくちゃ良い。第六戦闘ユニットの皆がわちゃわちゃ喋ってる面白さが、カズキの場合2人だけでも成立します。カズキが言葉を発する度に、面白すぎてスクショを撮りまくる。

キャラクターとしては好きだけど恋愛対象としてはどうなのかな、ということについて、アキラがカズキを好きになるタイミングがいつなのかってのと同時に考えてみたんですけど、最初は恋愛というよりも「一人の人間」として彼のことを好きになったんじゃないかな、って思います。カズキのイベントをいくつか見るとわかるんですけど、「音楽の力」というものをただただ真っ直ぐ、純粋に彼は信じているんです。ナイトフライオノートとも音楽によって分かりあえる未来。現実はそんなことなくて厳しい、あくまで空想でしょって突っぱねるのは簡単ですが、彼の語る未来は希望に満ちあふれていて、だからこそアキラもそんなカズキの未来を共に見てみたいと思ったのではないかな。本気で音楽が世界を変えられると思っているから、それに賭けたくなるし信じられる、信じてみたいと思わせてくれる。カズキの言葉には嘘がないんです。あまりにも真っ直ぐで、あまりにも眩しい。人間的に惹かれる部分があるので、アキラがカズキのことを好きになるのも私個人としては分かるなーという感じです。

エンディングの感想といきたいところですが、また大事なキャラクターの紹介が出来てませんでした。

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カズキのサブスタンス、リッケンバッカー。通称リッケン。探したんですけどvita版のバナーがないみたいなのでPSP版で失礼します。声は岡本信彦さんです。

猫みたいな姿で、性格も猫っぽい感じ。家に猫がいるので、サブスタンスの中でもかなり好きですね。基本的に「ひゃひゅひょ」で会話します。何を言っているかは母音で理解するしかないんですけど、慣れると結構分かります。無邪気というか、猫のような気ままなとこが可愛い。

カズキがリッケンに浸食されると、カタカナ交じりのカタコトっぽく喋るようになります。いやいつもカタカナ交じりではあるんですがそういう感じではなく、「美しい」を「ウツクしい」、「楽しい」を「タノしい」みたいな感じで。子どものような無邪気さと、何処か危うい印象を受けます。紅い月がキレイ、という台詞もあったり。血に塗れた死体が目の前にあっても、紅い血がキレイだね!とか言いそう。「死を理解できない子ども」みたいな発言が多いなーと感じます。

元々のカズキも、音楽で世界を変えられると信じている、子どもが夢を語るような部分があるのでそういうとこが顕著に出てくるのかな。

キミのニューソングはXXX

人格が完全にサブスタンスに浸食されてしまう紅エンド。ずっとDeathに振っていた為か、Track11旋律のファウスト・コンタクトのアイキャッチが既にリッケンの声でした。Track12が始まった時点でエンディング確定と思っていたんですが、11からなんですかね。浸食され始めたカズキの言動は幼く、タクトが敵となったことをきちんと理解していないような発言が多いです。

「シンキョク、タクトがウタってくれるよね」

「ハヤくこっちにモドってきたらいいのに」

「モドッてこないかな、僕のヴォーカリスト

何だか痛々しくて、見ていられない。浸食された状態で抱きしめてくるスチルもあるんですけど、何処を見ているんだか分からない感じが怖いです。ただ、アキラに対してはすごく真っ直ぐな好意を向けてきます。大好きだよ、ここにいてよ、綺麗だから守るよ。子どものように純粋であどけない、剥き出しの愛。

概ねヒロくんの紅エンドと似た感じで、カズキ以外全滅エンドとなります。ライダーたちの中でヒロくんが真っ先にやられてしまうんですけど、確かBADでもそうなんですよね。BADの感想は後日別で書きますが、1周目で攻略したヒロくんが言っていた「一番先に死ぬのはボクだと思ってた」というのが効いてきます・・・・・・。

これ、驚いたのは他のライダーたちがいなくなってしまった後もカズキは戦い続けて、そしてタクトを倒すんですよね。紅エンドなのに倒すんだ!?とびっくりしましたが、結局カズキはサブスタンスに浸食されきってしまうので紅の世界を選択することになります。タクトがやられてしまう寸前にカズキといくつか言葉を交わして、もう浸食されている状態なのでうまく噛み合わないんですけど、本能に飲み込まれてしまってもなお音楽を愛し続けているカズキを認めるとこが「ああ・・・・・・」って感じでした。カズキとタクトのやり取りが好きだっただけに、辛かったシーンです。

勝利はするものの、他のライダーたちもタクトもいなくなってしまってひとりぼっちとなってしまうカズキ。「僕がウタえば、きっとみんなモドってくる」と大きな咆哮のような、慟哭のような歌を歌う。世界をも塗り替える強さを持つそれを見て、生き残っていた石寺長官は「すさまじい威力の攻撃だ」と。それに対し、アキラは攻撃ではなくライブだ、カズキはただみんなに音楽を届けたいだけなのだと、わたしにはわかると、強く言います。

そして完全に紅の世界に染められて、辿り着く先がこのシークレット・トラック「キミのニューソングはXXX」

すべてが壊れた後の何もない紅の世界で、たった2人共にいることを選ぶエンディングです。初めて見たときになんというか、すごく悲しい気分になりました。でも、それと同時にカズキの音楽への愛情、アキラへの愛情の深さというのを強く感じたエンディングでもある。理性を失い、言葉も失って。リッケンのように、普通に話すことが出来なくなったカズキはそれでも、アキラが教えるままに音楽を奏でていく。言葉を解さずとも、音楽によってわかりあえるよ、というのはある意味でカズキがあの日願っていたことと同じなんですよね。

たったひとりのオーディエンスの為に、永遠に音楽を奏でていく。悲しいけれど、悪くはないエンディングだと思います。先に見ていたヒロの紅エンドがあまりにもBADだったというのもありますけど。

彼女にラヴレスワールド

カズキの青エンドがこちら。袂を分かったタクトとの会話が好きですね。アーティスト、ヴォーカリストとして互いに互いを認めていながら、道を違えてしまったことを再確認している感じで。

Loveに振り続けたのでいつもの調子のカズキとの会話が楽しめるんですけど、「この状況で鵜飼い(迂回)だなんて、転職のアイデアかい?」とか言い出したときはおっっっまえ、今この戦いの状況分かってる!?と叫びそうになりましたね。いや笑ったけど。戦いであってもこの余裕を崩さないカズキに安心するわ。そこがカズキの持ち味だ。正直、シリアス気味な後半はカズキのこのいつもの感じが癒やしです。

ヒロくんの青エンドではタクトとの一騎打ち、という感じでしたがこっちはタクトに狙われたヴォクス、そしてアキラを守るために庇い落下、という展開になります。

突っ込んじゃいけないのかもしれないけど、月から地上に落ちるのってアリなのか。抵抗とかGとか、色々考えてしまう。まあスカーレッドライダーとしてレゾナンスしている状態だから出来るのかもしれない。アキラを守って一緒に落ちたカズキは、満身創痍で片腕も駄目になってしまいます。瀕死状態のカズキは、最後のお願いとしてアキラの肩を借りながら最後の曲を演奏するものの、片腕が使えずにうまく弾けない。そんなカズキの為に、「私が片手になる」とアキラは拙いながらも彼と共に演奏します。

息も絶え絶えになりながら、最後までアキラに愛を伝えようとするカズキの真っ直ぐな愛に胸が締め付けられます。ここ、いつもの喋り方ではなくおそらく素のカズキとして喋っているんですよね。もう滅茶苦茶にカズキが好きだ、という気持ちがぎゅんぎゅん高まったシーンでした。

最後に顔を見せてくれないかな、とキスをするところはスチルも綺麗で印象的です。その後の唐突な津波は必要だったのか?と思わなくもないですが。その瞬間に青の世界が選択され、カズキの怪我なども治るのはご都合的ですけど、まあ世界を選択して再構築する力があるんだから致命傷を一瞬のうちに治すくらいは軽いものなんでしょう。それくらいのご都合は許されて然るべきだよね。

ただ、これタクトがあまりにも可哀想というか、結果的に道化になってしまって辛かった・・・・・・お互いがその力を認めているだけに、こう、ねえ。それでもアキラが救われたなら悪くない結果だ、って悲しそうに笑うの見て「ああ~~!」と叫んでしまった。私はいつも選ばれなかった男のことを考える・・・・・・かつて遙か3で私を苦しめてくれた譲もそんなやつだったな。

このエンディングではタクトは倒されないままに終わるんですが、他の青エンドでもそういう展開があったりするんでしょうか。カズキならではというか、ちょっと特殊な感じがしますが。この後、行く当てもなく、タクトは一体何処に向かうんでしょうね。そんな彼を救えるのは彼の√しかないのか・・・・・・5番目までが遠い。

黄金の光に包まれて、辿り着いたシークレット・トラック「彼女にラヴレスワールド」。今までタイトルの意味はなんとなく理解出来たけど、これはちょっとよく分からないな~。

カズキがある時話してくれた、音楽を解するナイトフライオノートたちと青の世界で共存というのが叶うエンディングです。音楽を解さないナイトフライオノートたちは消滅したっぽい、ですね。タクトが消えなかったのも、彼は元々ヴォーカリストだったからなのかな。アキラの世界を再構築する能力が凄すぎて普通に怖いですね。

ここでは、アキラは文字通りティーチャー」となってナイトフライオノートたちが青の世界で暮らす為の学校を運営しています。普通にグランバッハみたいに人間体をとることが出来るのか気になるところではありますが、まあ世界が変革したならナイトフライオノートたちの体もそれに最適化すると考えた方が妥当かな。カズキの奏でる音は元・紅の世界の住人たちにも好評で、カズキが求めていた音楽によって分かりあえる未来」が今ここにあるんだなあとか色々考えました。青の世界の人たちに受け入れて貰うのにはまだまだ時間がかかりそうではあるけど、それもいつか音楽によって解決するんでしょうね。

先にヒロくんを攻略していたので、カズキを攻略するうえでもそれを参考にしていたんですが、「世界が選択されるタイミング」が違ったので驚きでした。というのも、ヒロくんの場合は明らかに「キス」がトリガーで世界の選択が行われたっぽいんですが、カズキはゲーム中1回しかキスをしていないんですよ。ヒロは計3回もキスをするのに!?カズキ、めちゃくちゃ紳士じゃん・・・・・・ときめく~~!。話は戻りますが、やはりカズキのテーマは最初から最後まで「音楽」だったんだなあと。カズキの場合、「音楽」がトリガーとなって世界が選択されます。

最終決戦前、カズキのゲージがLoveになっていると聞けると思うんですけど、とある台詞がそのことを分かりやすく表わしています。

「ミーは必ず勝つよ、ティーチャー。だってまだミーはミーのラブをミュージックにして、ティーチャーに届けてないもの。ミーから送る、ティーチャーのためだけのラブソング」

ということなので、厳密に言うならば世界が選択されるタイミングは「カズキが送るラブソングがアキラに届いたとき」なんじゃないかな。紅エンドでは最後、仲間たちを失ったカズキが咆哮をあげますが、あれによって世界が紅く染まってしまうことや、あれは攻撃ではなく歌なんですと言ったアキラに対する石寺長官の反応が分かりやすいです。あれが歌だって理解している時点で、カズキのラブソングがアキラに届いていることの証左になるのでは?

青エンドは更に分かりやすいですね。満身創痍なカズキと共にアキラが拙い演奏をするシーン。最後まで愛が伝わるように、津波に呑み込まれるときまで2人は演奏する。あれこそがカズキがアキラへ送るラブソングです。カズキ本人が言いますが、口で言うのは得意でないから、だから音楽で伝えることしかできないんだと。あまりに不器用すぎて愛おしいですね。

青エンドでカズキの歌は元・紅の世界の住人には不評ですが、アキラにとってみればあれは立派なラブソングなんですよね。どんなにへんてこな愛の歌だって、カズキが歌ってくれるから最高のラブソングになる。分かるよ、多分これは惚れた弱みってやつだ。

 

余談にはなりますが実は私がカズキを2人目に攻略しようと思ったきっかけがありまして、ヒロくんを攻略していた1周目のときだったんですが。最終決戦前、石寺長官がこの戦いの真実を語った後の台詞。

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アキラは女神だから特別なんじゃなくて、自分たちにとって「普通の女の子」だからこそ特別って言ってくれた瞬間に恋に落ちてしまった。

そういうことをさらっと言ってしまえるお前が好きだ・・・・・・!

カズキの良さを知る人よもっと増えてくれ。

 

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