ささくれ備忘録

主に乙女ゲームの感想・考察を書いています。

BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)スケアクロウ√感想

「いま、好きって言った・・・・・・テウタが、俺のこと、好きって言った!好きって言った!」

 
一番最初に√に辿り着いたのが彼でした。実はファーストインプレッションではあんまり興味がなかったんだけど、全てを終えた今彼のことがめちゃくちゃ好きです。バスタフェ全キャラにも言えることではあるけれども、皆それぞれに辛い過去、逃げたい過去、隠したい過去があって、それと向き合わなければならなくなったとき、その人の本性というものが現れるのだと思います。
 
本題に入る前に、スケアクロウがどういうキャラクターなのかということを改めて。
スケアクロウ、通称クロちゃん。天才的なハッカー兼皆で共同生活する豪邸の家主でもある。物語における、所謂便利なお助けキャラポジションです。正直、クロちゃんがいなければバスタフェの話は成り立たなかったと思う。
ハッカーとしての腕前はピカイチで、人工知能「アニマ」を自作してしまうほど。カッコつけたがりなところがあって、登場シーンを凝ってみたり低めの声を出したりとか色々頑張るけど、全て空回って結局カッコ悪いことになる。最初の「アニマ」とのやり取りが面白すぎて、陣内智則のコントかと思った。
乙女ゲームの攻略キャラクターにしては三枚目感があるというか、いじられ・愛されキャラといった印象です。いまいち不憫なポジションというか、なんというか。出会いの時点でクロちゃんがテウタに一目惚れしているのは明らかで、そのあまりの分かりやすさは遙か3の譲を思い出しました。周囲にもバレバレなくらいの真っ直ぐな好意とか、妙に自己肯定感が低めなところとか。
そんなクロちゃんとは、仲の良い兄妹みたいな、あるいは悪友みたいな距離感のまま話が進みます。
以下がっつりネタバレ有りなので、未プレイの方は気をつけてください。

かなりショッキングな導入から始まるクロちゃん√。普段の彼からは全く想像もつかないシチュエーションで、一気に引き込まれます。他の人の√と比べても、アイキャッチが入るまでの導入が長めで一番衝撃的だった。

この√では、軍事会社コンスタンティンの裏事業を暴いていくことがメインになります。共通チャプターのようなフィクサーとしての仕事から入るので、いきなり「クロちゃん√に入った!」というよりは共通の延長線みたいな感じで、すんなりと話に入りやすかった。ゲーム導入時からどれくらい時間が経過しているのかは分からないけど、報酬の取り分の話とか、軽口を叩き合えるような関係になったという描写が良い。

クロちゃん√を語るうえで欠かせないイベントのひとつは、なんと言ってもクリスマス。このゲーム、クリスマスやニューイヤーのイベントが多いので、年末にやるとより楽しめる。だから、発売日もそれに合わせて12月中旬辺りに設定されていたのではないかな。なかなか考えられてますね。

クリスマスらしいクリスマスをしたことがないというクロちゃんの為に、テウタが皆を巻き込んで盛大なクリスマスにしようと画策します。

全然関係ないんですけど、√序盤でテウタが言っていた、クリスマスにはサンタさんに手紙を書いてプレゼントを貰うし、サンタさんにクッキーを焼く、というの私もかつて全く同じ事をしていたので笑いました。なんなら、クッキーを焼いたうえにミルクティーまで用意していた。朝になったら全部綺麗になくなっていて、お手紙の返事まで書いてあったのを覚えています。寝静まった頃にクッキーと冷めたミルクティーをちゃんと飲んで、普段使わない左手で態々返事を書いてくれていた母のことを思うと、とても懐かしくて温かい気持ちになる。

クリスマスのイベント、テウタは勿論のことリンボもシュウも、ヘルベチカもモズも皆がクロちゃんの為に何だかんだ協力してくれるのがすごく良かった。個人的にすっごく意外だったのは、ヘルベチカ。彼は、皆が家でクリスマスの飾り付けをしている間、クロちゃんと一緒に買い出しに行って足止めをする係をやってくれるんですけど、シャンパンが足りないとかワインを買い忘れたとかを×3回くらいやって引き留めてくれる。

あと、めちゃくちゃ重要なシーンでクロちゃんのサポートをしてくれるのもヘルベチカです。クリスマスにヤドリギの下にいる女性はキスを断ってはいけない、という有名な伝説みたいなのがありますが、それにあやかりたいのであろうクロちゃんがすごく挙動不審に右往左往しているシーンがあって。わざわざ、折れたモミの木をヤドリギに見立てて手に持っているのが可愛いんです。テウタからしたらなんのこっちゃ、という感じですが流石はヘルベチカ、クロちゃんの魂胆を真っ先に見抜く。そのまま一生先に進めないことが容易に想像できるクロちゃんの為に、ヘルベチカが見本のようにヤドリギ(モミの木)を持ってテウタの頬にキスをする。

随分とスマートなサポートですよね。女性慣れしているとはいえ、クロちゃんの為にそこまでしてくれるとは思わなかったので驚きました。ヘルベチカって、他の人の√でもそうですけどかなり仲間思いな人物です。

結局その場ではクロちゃんが恥ずかしがってキスはしないけど、クリスマスパーティが終わった後、テウタと二人きりになったときにピアノを弾いてくれる。曲は「Sweet and low」。クロちゃんのお父さんがよく歌っていたという子守歌です。クロちゃん√のタイトルでもあるので、かなり重要な曲。ちょっと訳を調べてみたんですけど、2番の歌詞がその後の展開を示唆しているみたいで、色々考えてしまいます。偶然かもしれないけど。

二人でピアノを弾いて、良い雰囲気になった辺りでクロちゃんがそっとテウタの頬にキスを落とす。プレイヤー側としては、頑張ったクロちゃんの健闘を称えたい。しかも、ドキマギしながらとかではなくて、急にテウタが愛しくなって行動に出た、って感じのキスだったのでちょっとドキッとしました。クロちゃん、やれば出来る男です。しかし、やっぱり最後までカッコつかないのが可愛い。

このクリスマスをきっかけにグンと距離が縮まるような気がするので、私個人としてもめちゃくちゃ好きなイベントではあるんですが、アニメイト特典小冊子を読んでしまった今ではなんか別の感情にも苛まれるので、単純に好き、とだけ言うことは出来なくなった。好き、だけど!だけども!手に入れられる方はとにかくアニメイト特典小冊子のスケアクロウBAD後日談を読んでください。絶対最後の台詞で膝から崩れ落ちる。

コンスタンティンの闇に迫る内、新しく登場するキャラクターが二人。一人は、ビジュアル系みたいな見た目の謎の男。コンスタンティンの真実に迫ろうとするテウタやクロちゃんを狙ってくる彼は、実はクロちゃん√では謎の男のままで終わりますが、その正体はシュウの√で判明します。

そしてもう一人、カイル・ミラー。数年前に亡くなった、クロちゃんの実の父親です。自分のせいで父さんを死なせてしまったのだと、クロちゃんがかつて犯した罪、自分の過去を語ってくれます。

天才的な頭脳を持っていたクロちゃんは、自分の力を最大限生かそうと大学を辞め、クラッカーの道を歩む。その頃クロちゃんの腕を見込んでスカウトしてきたのが、例の軍事会社コンスタンティン。そこで、ある計画に参加して、そのせいで多くの怪我人が出る。開発とはいえそれに協力していたクロちゃんは、自分が軽い気持ちでやっていたことを後悔し、辞めたいと言うが、一度関わった以上それは許されない。クロちゃんは口にするのも憚られるようなひどい拷問を受け、遂には見せしめのようにお父さんが殺される映像まで見せられる。もう駄目だと思ったとき、とあるハッカーがクロちゃんのことを逃がしてくれて、そうやって現在に至る、と。想像以上にヘヴィな過去でした。そして、かつてクロちゃんを逃がしてくれたハッカーコンスタンティンに雇われていて、今度は自分が助けたいというその一心でコンスタンティンの裏事業を暴きたいのだと。

危険も承知でそのハッカーの潜伏場所に向かうと、そこにいたのはなんとクロちゃんにとって見覚えのある顔。実のお父さんであるカイル・ミラー。死んだと見せかけて生きていた、彼こそがクロちゃんを逃がしたハッカーの正体でした。

突然の再会に驚くも、またしても謎の男に阻まれ離ればなれに。潜伏場所が爆破され、溺れかけるクロちゃんをなんとか救出しようとするテウタ。

命からがら助け出されますが、目を覚ましたクロちゃんは錯乱状態となり、近くにいたテウタの首を絞めてしまいます。モズの見解によると、過去の拷問の影響で命の危機に脅かされると防衛本能のためにそういう行動をとってしまうんじゃないかという。水を使った拷問のせいで今も水が怖い、と言っていたので溺れかけたことがトリガーだったのかも。一番最初に豹変するのも、水槽に突き飛ばされて水を被る描写があったし。

私は最初、クロちゃんが二重人格であることを疑ったんですがそうではないみたいですね。ただ、自分を守るための防衛機制が働いて、自分のことなのに自分じゃないみたいに心を鈍くさせたり、向けられた殺意に反射的に行動を取ってしまうという。

自分ではない誰か、別の人格がやったことであればいいのに、明らかに自分の意思でテウタの首を絞めてしまったことが分かって、クロちゃんは塞ぎ込んでしまう。

最初に私も思ったように、こういう場合って大抵が二重人格というオチが多くて、その方がまあ分かりやすいし「あなたの意思でやった訳じゃない」みたいに言えるんですがバスタフェってそういうとこをご都合的にしないんですよね。罪は罪だし、逃げられるようなものじゃない。シビアだけど、物語としてはすごく誠実でこの描き方は好きです。

あんなひどいことをして、テウタは俺のことを嫌いになったかもしれない、と言うクロちゃんに「そんなに簡単に嫌いになったりしないし、私の首を絞めたって、昔どんなことをやっていたって友達だし家族だし、その思いは変わらない」と言うテウタ。これを聞いたとき、どんな聖女だ自分が首絞められてすぐにそんなこと普通言えんわ・・・・・・とか思ったんですが、その後クロちゃんと別れてからヘルベチカと二人になったとき、「本当は怖かった」と吐露しだしてすごくテウタのことが好きになりました。そりゃあ、普通の女の子だし、また首絞められたらどうしようとか考えちゃうよ。でもそれをクロちゃんに結局言えなくて、嘘をついたんだって。多分それを言ったらクロちゃんを傷付けてしまうと思って、励ます言葉だけ掛けたんだろうな・・・・・・。二重人格の件と同じで、乙女ゲームのヒロインって聖女みたいに描かれがちですが、こういう本音を出してくれる等身大の女の子の方が私は好きです。そんなテウタの告白を、黙って優しく聞いてくれるヘルベチカも好き。改めて見ると、スケアクロウ√のMVPって、絶対ヘルベチカだと思う。クロちゃんはヘルベチカに頭上がんないよ、ホント。

その後、色々な協力もあってクロちゃんは自分と向き合うことを決めます。が、決心した矢先あの謎の男から電話がきて、お前の父親を二度殺したくなければ指定された場所に来い、と。言われた通り、一人で迎えに行くと背後からスタンガンのようなもので気絶させられ、気付いたときにはお父さんと二人、使われなくなった地下鉄の中でした。口封じの為に殺されることを悟り、短い時間の中でクロちゃんはなんとかテウタに暗号のメールを送ります。

ここの√終盤は、大分疾走感があって良かったです。クロちゃん視点とテウタ視点で交互に描写されるのも、状況が差し迫っていることの表れみたいで緊迫感があった。あと、クロちゃんにしか分からない暗号って共通チャプターで出てくるやつなので、そこを回収してくれるのも嬉しい。暗号の法則とかあるのかな。

ここでエンディングの分岐となる選択肢があって、「そもそもそんな状況になる前にスケアクロウを止める」か「暗号の意味を過去のクロちゃんに聞く」の二つなんですが、勿論暗号を聞く方が正規のエンディングに辿り着けます。あと興味深いと思ったことがひとつあって、共通のチャプター3でモズがウイルスに感染する話がありますが、時間を遡ろうとするテウタにモズが「過去を変えてしまうことで今より悪い状況になるかもしれないなら、このままの状況が一番いい」みたいなことを言う、これってそのことと似ているよな、と。結局過去のクロちゃんを止めてしまうとBAD直行なので、無闇矢鱈に過去を変えすぎるのも良くないってことなんですよね。クロちゃんを止めるよりも暗号の意味を聞くだけにした方がいい、と提案してくれるのもモズなので、この考え方が一貫しているのがいいなあ。登場人物の考えとか言っていることが前と違ったりブレたりすると、一気に物語が瓦解してしまうので。バスタフェはそういうとこちゃんと考えて書かれている気がして本当に信用出来ます。

時間を遡って暗号の意味を知ったテウタたちは、クロちゃんとお父さんの救出に向かう。その頃、クロちゃんはお父さんと二人、暗号が無事に伝わることを祈っています。テウタのことが本当に好きで、大好きだと伝える前に死にたくないというクロちゃん。BADだと自ら死を選んでしまうので、やっぱりこういうことが言えるのはお父さんがいるからなんだろうな。

無事助け出された後、コンスタンティンの悪事が次々にバレ、世間にも広く公表されたことで命が狙われる心配もなくなります。本当にハッピーエンドって感じだ。観覧車の前で抱き合うスチルがあるんですけど、クロちゃんが結構大きくてびっくりした。いつものやりとりから弟みたいに思いがちだけど、実際はテウタよりも年上だし178㎝もあるし。テウタの体をすっぽりと抱きしめてしまえるくらい大きいので、ドキッとします。テウタの好きだよという言葉に、滅茶苦茶はしゃぐのが本当に可愛い。

 

BAD

何もしないでというテウタを信じて、クロちゃんは指定された場所に向かわずそのまま家に帰ってきます。安堵する一同ですが、その直後動画が送られてくる。それは今度こそ、クロちゃんのお父さんが射殺されるシーンを撮ったものでした。直ぐさまテウタは時間を遡り、やっぱり指定された場所に向かってと言いますが、時間が間に合わなかったのか到着した頃にはお父さんは再び殺されています。足下に転がっている拳銃を手に取り、皆が止める間もなく自ら命を絶ってしまうクロちゃん。死んだはずのお父さんが生きていたことに喜び、そのお父さんの死を目の前で目撃してしまうのだからその絶望の深さは推して知るべしです。

一周目のときは気付かなかったのですけど、感想を書くためにもう一度クロちゃん√をやって気付いたことがひとつ。BADのときに必ず流れるお決まりの曲があるんですけど、クロちゃんは違う曲が流れるんですよね。リンボの特殊BADは別ですが、皆同じくBAD専用BGMが使われるものだと思っていたので意外でした。クロちゃん√タイトルにもなっている、あの思い出の曲「Sweet and low」が流れる。この曲がまた切なくって。子守歌ということですけど、文字通り永遠の眠りについてしまう・・・・・・。クロちゃんのキャラクターを語る際に遙か3の譲を思い出すという話をしましたが、やっぱり譲√を思い出してしまう。遙か3も時間を遡る系の話で、√入ると基本的にBAD的な展開になってそこから遡って攻略対象を助けに行くんですけど、譲が主人公である望美を庇って死んでしまったシーンで、「この運命に変えたのは、私だ」というような台詞を言うのと全く同じものを感じてしまった。

 

side:B

 エンディング後の、くっついた二人の話。本編であるside:Aと比べたら短めだけど、充分な長さがあります。大体一時間くらいかな?全然関係ないけど、クロちゃんの冬服コートがパンダみたいで可愛いです。最初の方に二人でジェラートを食べるシーンがあるんだけど、ナチュラルに交換して以前は意識していたであろう間接キスとか全く気にしてないの、それだけ距離が縮まったのだなーと思う。あとあと、交換した後にテウタがこっちの味の方が好きだなって言うと、じゃあこのまま交換でいいよってクロちゃん言ってくれるんです。こういうさりげない感じの優しさがね、本当に良くって・・・・・・いや、めちゃくちゃきゅんきゅんしたが!?

久しぶりにちゃんと息子に会うということで、お父さんのカイルさんは子供向けの絵本やらおもちゃやらを大量に買ってくるんだけど、カイルさんの中ではクロちゃんはまだ子供のままの印象で、それだけ離れている時間が長かったということなんだよね。これで、カイルさんの中の止まっていた時間が動き出せばいいな。

父親らしいことがしたい、とカイルさんは息子であるクロちゃんとそのガールフレンドであるテウタをニューイヤーズ・イブの夜に送り出してくれます。

ここでようやく、クロちゃんがテウタにキスをしてくれるんだけどあまりの緊張でお互いの歯をぶつけてしまう。今どきこんな初々しいキスが乙女ゲームで見られるとは思わなかった・・・・・・男子中学生くらいのものだぞ。予約特典のドラマCDでも突っ込まれてたよね。こういう、カッコつかないところがクロちゃんという感じで安心するけど。そういえば、カイルさんも焦ると噛み噛みだったり物をたくさん落としたりするから、遺伝的なものかもしれない。血筋を感じる。血筋を感じると言えば、カイルさんとクロちゃん、瞳の色が全く同じです。あと、クロちゃんの本名は「クロウ」というんですけど、カイルとクロウで字面?が似ているのが親子って感じします。

話はちょっと続いて、クロちゃんの運転で憧れだったというピクニックに出かける。クロちゃんの要望もあってテウタはサンドイッチを作ってくるけど、あんまり出来はよくない。落ち込むテウタに、クロちゃんが掛けてくれる言葉が好きです。なんというか、クロちゃん√で度々思うんですが、彼の、語彙力がないようで滅茶苦茶ストレートに伝わる感じの言葉が本当に良い。

その後の、多分ここでしか見られないテウタとスケアクロウの立ち絵には笑いました。こうやってオチがつくの、いいなー。

 

EXTRA

ちょっとした小話で、話は短めですが本編攻略後に開放される恋人になってからのエピソード。それぞれの攻略対象にまつわる、料理の話です。他の人の話ではテウタが相手に料理を作ったりするんですが、ここではクロちゃんがテウタにチーズインハンバーグを作ってくれる。多分、side:Bで既にサンドイッチを作ったからそのお返しという感じ。前にテウタがテレビで見て食べたいと言ってたハンバーグを覚えていているのがいいなあ。

キスしそうになったときに邪魔が入って慌てるのはベタだけど、初々しくて可愛い二人だ。アニメイト特典とかステラワース特典の小冊子では、これよりもまた時間が進んだ感じの恋人として描かれるので色々成長した感じのスケアクロウが見られます。クロちゃんはやれば出来る男。

 

全体として、スケアクロウ√は糖度は低めな感じです。まあクロちゃん相手だし、ファーストキスもside:Bでようやくだし。√本編では、過去のことと向き合うことがメインなのでスキンシップも少なめで。バスタフェの中で、誰よりもピュアッピュアな感じなのではないかな。だからこそ、その分誰よりも過去に纏わる話が多かった気がします。勿論、他の人の√でも過去の掘り下げはあるんですが、クロちゃん√はやけにそれが顕著だった気がして。ときめきというよりも、もっとじんわりと胸が温かくなるような感じがありました。

クロちゃんはよく、自分のことをかっこ悪い、かっこつかないなんて言いますが本編中のテウタの台詞を借りて、こう言いたい。

 

「私は、クロちゃんのかっこ悪いとこ、結構好きだよ」

 

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