ささくれ備忘録

主に乙女ゲームの感想・考察を書いています。

BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)デラックスエディション、他特典感想

キャラクター別の感想を書く前に、折角なので先日届いたデラックスエディションの内容についての感想を書いていこうと思います。ゲーム自体の感想はよく見ますが、特典のレビューってあんまり見ないよなと思ったので。

箱のサイズとしては、大体青年コミックと同じくらいの大きさ。試しに手元にあった「青野くんに触りたいから死にたい」最新刊と並べてみたところぴったりだったので、B6サイズって感じですかね。

f:id:sasakure_M:20200305010420j:plain

 

f:id:sasakure_M:20200305013104j:plainf:id:sasakure_M:20200305013131j:plain

チャプター1で出てきたアタッシュケース風とのことなので、開けると札束を模した紙が一枚入っています。裏側にデラックスエディションのイラストが印刷されていて、イラストポートレートになっているみたいです。

実を言うと、最初に箱を見たとき小さいな・・・・・・と思ってしまったんですけど、明らかにネオロマの3万箱に慣れているせいでした。そりゃあネオロマの3万箱やら5万箱に比べれば小さいに決まっている。値段がそもそも違うのだし、比較するべきではない・・・・・・と思ったものの、金色のコルダオクターヴのトレジャーBOX(1万4千円くらいする)の箱も普通にデカかったのでネオロマンスがデカいだけだよ。そういえば、オクターヴも触りだけやって全然やれてないのでやらないとな~。

ネオロマ以外の豪華版ソフトをあまり買わないので分からないんですが、乙女ゲームの豪華版って大体これくらいの大きさが普通なんですかね。

肝心のデラックスエディションの中身ですが、ゲームソフト以外ではゴシップ雑誌風の設定資料集とサウンドトラック・ドラマCDの2枚組CDが入っています。

 

設定資料集

 メインキャラやよく登場するサブキャラのイラストがいっぱい載っています。ゲーム中では見られなかったような表情例も描いてあったりして、見ていて楽しいです。個人的には、ヘルベチカの「わービックリ(棒)」のイラストが好きですね・・・・・・あとクロちゃんが表情豊かだなあって感じで可愛い。

本編中は声だけの登場だった、テウタの両親のイメージ絵みたいなのもちらっとありました。あと、それぞれのキャラクターエンディング後にテウタが作る料理のページがあって、作り方が載っているのには笑いました。これを参考にしたら作中と同じものが出来るのかな?

 

2枚組CD

ゲーム中に登場する、スケアクロウのミックステープを模したサウンドトラックCDと、テウタの取材記録という名のドラマCDです。

サウンドトラックでは、OPのフルとアイキャッチの曲が増えています。また、ゲーム中再生できる曲とは順番が少し変わっていて、一番最後の27番目の曲をアレにしたあたり制作陣は本当に映画が好きなんだろうなと思いました。こういうとこまで手を抜かずに演出してくれるゲームってなかなかないです。

ドラマCDでは、リンボ達が何故クロちゃんの家に住むようになったのか、どうやって知り合ったのかという出会いの話、前日談が描かれています。長さは大体17分くらいだったかな。本編では皆仲が良いので、知り合ったばかりのピリピリした感じが新鮮で良かったですね。「何が正義かは俺が決める」「世の為人の為自分たちの為」などの本編お馴染みの台詞が登場してくるのが良いです。あと、まだカッコつけてる頃のクロちゃんが見られるのが珍しい。ま、すぐカッコつかなくなるんですけど。クロちゃんはこの頃からいじられキャラの片鱗があって可愛いです。

 

予約特典CD

デラックスエディションとは別ですが、特典として付いてきたのでこちらの感想も。

「BUSTAFELLOWS THE MOVIE」というタイトルの通り、何故か皆で映画を撮る話です。長さは16分ほど。色々と突っ込みどころが満載で、わちゃわちゃしていて楽しい。「テウタの取材記録」では皆の過去の話を聞いている体だったのでテウタの登場が少なかったんですが、こちらではがっつり喋ってます。滅茶苦茶楽しいけどかなりメタな発言が多かったり、本編中のネタバレみたいなのがあったりするので、絶対本編クリア後に聴いた方が良いと思いました。本編とは別のメタ盛りだくさんなお祭りCDって感じなので、かなりギャグ強めです。男子中学生みたいに馬鹿やってる皆が本当に面白いので、気になる人は聴いて欲しい。特典ドラマCDの中だったら、個人的には一番好きかもしれないです。

 

 ステラワース特典

私が購入したのは第三次出荷生産のときだったので、スペシャルステラセットは既になく、ステラセットを購入しました。クリアファイルや缶バッジ、アクリルスタンドなどはスペシャルステラセットの方でしたので、ステラセットは書き下ろし小冊子とステラワース特典のドラマCDの二つです。

特典小冊子の書き下ろしイラストがかなりいいので、クリアファイル欲しかったんですけどしょうがない。

f:id:sasakure_M:20200306003600j:plain

ステラワース特典ドラマCD

リンボ、シュウ、ヘルベチカの三人がお酒を飲みながら普段話さないようなことを喋る、男子会みたいな感じです。それぞれのストレス発散方法とか、思いもよらなかったキャラクターの意外な部分みたいなのが垣間見えて面白かった。長さは11分くらいでした。

 

ステラセット特典小冊子

正直、これ欲しさにステラワースで買いました。オタクは小冊子とサントラが三度の飯よりも大好き。

大きさはデラックスエディションの設定資料集と同じくらい。本当に小冊子!って感じで結構薄めな印象を受けます。中身は新書などでよく見る二段組みで、薄さに反して文章量はしっかりある感じです。

ハッピーエンド後の話が五篇、それぞれの男性キャラクター視点で書かれているのとリンボとシュウのBAD後日談が二篇収録されています。ハッピーエンド後のは、ゲーム本編はほとんどがテウタ視点で進むので、攻略対象それぞれの視点で進んでいくのは新鮮な感じでした。基本的に甘々な雰囲気で、ハッピーエンド後だからか本編と比べてより密接な関係という印象です。普段皆こんな感じでテウタのこと見てんだな・・・・・・というのを知れて良かった。皆さん結構、そういう欲あるんですね。個人的なことをひとつ言うなら、ヘルベチカはいつもこうやって言葉を飲み込みがちなんだろうな~とか思いました。口に出さなきゃ分かんないんだから、もっと言ってくれ。

さて、本命のBAD後日談ですが。いや~~、ヤバかった。もう言葉もないです。読後感の後味が滅茶苦茶悪い。でも綺麗な終わり方でした。正直に言うと、ゲーム本編のあのBADで終わっている話なので、その後を描くのであれば蛇足になるのではないかという不安はあったんです。しかし全く、そんなことはなかった。ゲームをするプレイヤーとしてはあのBADで全て終わりなんですけど、実際には残されたキャラクターたちの人生が続いていく。その先をこういう形で見ることが出来て良かったです。まあ、BAD後日談なのでその先に夢も希望もありはしないのですけど。どうしようもなく壊れていて、全く救われることのない、そんな未来が確定しているような話でした。

リンボはゲーム内でBADが二つ存在する唯一のキャラクターですが、ここで描かれるのはBAD END(B)の方の後日談です。つまり、一番辛くて一番しんどいやつ。おそらく、BUSTAFELLOWSをやった人が一番ヤバいBADは何かと聞かれたら迷わずこれだと答えるエンディング。ここでしか見ることが出来ないであろう、意外な人物の視点で話が語られます。

リンボのBAD後日談も勿論ヤバいんですが、個人的にはシュウのBAD後日談が本当に駄目だった。これ、デラックスエディションに付いてくるドラマCDを先に聴いているとよりダメージがデカい気がします。後日ネタバレ有り総評でも語るとは思いますが、主人公の台詞をそこでその人物に言わせる!?というのが真相で一番してやられたところなので、それと全く同じ感情を味わわされました。もう思わず呻いてしまった。膝から崩れ落ちるような衝撃。あと、絶対これ計算された構成で、最後の台詞の配置が考え尽くされていると思いました。シナリオライター、本当に性格が悪い。褒め言葉です。

しかも、それぞれの話に個別のタイトルが付いているんですけど、最後までしっかり読んでタイトルの意味が分かる感じなので、読んで、タイトルを見て、二度唸らされました。

 

アニメイト特典

はい、アニメイト特典です。最初のブログで、アニメイトかステラワースか悩んで結局ステラワースを買いました!でもやっぱりアニメイトも気になるな・・・・・・とか書いてますが、辛抱堪らず結局アニメイト限定セットも注文し、この前届きました。私の手元には二つのデラックスエディションがある訳ですが、後悔はない。実際にプレイしたのはアプリ版だったので、それも含めると軽く2万5千は飛んでいる。正気を失えば失うほど、お金はなくなりますがその分貢いでいるという感じで楽しいし経済を回している感覚が得られます。そもそも、ネオロマの3万箱よりも安いのでどうということはなかった。

f:id:sasakure_M:20200306001845j:plain

描き下ろしイラストを使ったクリアファイルと、小冊子。あと、これまた描き下ろしミニキャラのカジノチップ風缶バッジが付いてきます。アダムのグッズってあんまりないので、珍しいですよね。それと、アニメイト特典のドラマCD。

やっぱり、クリアファイルで描き下ろしイラストを大きく見られるのが嬉しいです。使うのが勿体ないので、完全に観賞用だなー。クリアファイルの裏には、缶バッジと同じ六人のミニキャライラストが印刷されています。

缶バッジもカジノチップ風でめちゃくちゃ可愛いですが、本編では見られないヘアアレンジをしている人がいるのも良いですよね。

 

アニメイト特典ドラマCD

リンボとスケアクロウが、モズが酔ったの見たことないよねってことでモズをどうにか酔わせようと画策する話です。スケアクロウ√やリンボ√でも思いましたが、リンボがベロベロに酔っ払ってるときの感じが可愛い。時間は8分ほどで、他のに比べると短めですが本編では全く見られないモズの貴重な姿が聴けるので、モズ好きな方は必聴。

 

アニメイト限定セット特典小冊子

ステラワースが結構薄めなのに対し、こっちは結構しっかりした作り。厚みもあって、デラックスエディションの設定資料集と似たような感じです。つるっとした表紙とか、サイズも同じくらい。ステラワースは二段組みでしたが、アニメイトは一段組みでした。結局文章量的には同じくらいなんだと思います。

ハッピーエンド後の話が五篇、お馴染みテウタ視点で書き下ろされたものとヘルベチカ、モズ、スケアクロウの三人のBAD後日談が三篇、収録されています。

ゲーム本編でもお馴染みのテウタ視点ですが、地の文が増えたことによりゲームよりもダイレクトにテウタの気持ちが伝わってくるな、と思いました。あと、ステラワースのハッピーエンド後は珍しい男性キャラクター視点というのもあって割とその心情とか、心の触れあいっぽいのがメインな印象だったんですが、こっちはめちゃくちゃスキンシップ多めな感じ。すっごいラブラブ。読んでてかなりにやにやしました。

中身のことをふたつほど言うなら、ゲーム本編、ヘルベチカ√終盤でアダムとルカが喋る好きなシーンがあるんですけど、そのシーンが好きな者としてはにやりとする場面がありました。あと、モズが結構積極的できゅんきゅんした。なんていうか、シナリオライターさんの腕が本当に良くて、キャラクターがすごく生き生きと書かれているんですよね。そのキャラクターが喋っている言葉ってのがはっきり分かるというか。だから、読んでいるとゲームの声まんまで台詞を喋っている声が頭の中で聞こえるんですよ。

さてさて、こちらも気になっていた大本命BAD後日談ですが。ヘルベチカ、モズ、スケアクロウの中だったら一番好きなBADはヘルベチカなので、彼のその後がめちゃくちゃ気になっていました。個人的にはリンボの次に好きなBADです。やはりゲームでのBADが美しすぎたのか、期待するほどでもなかったのですけど、これはこれで切なくて良かったです。というか、モズやスケアクロウのBAD後日談に比べてちょっと短めなので、シナリオライターさんも書きにくかったのだろうなと思いました。あのエンディングが最高すぎる。

モズのBAD後日談は、すごく・・・・・・切ないというか、空しい感じがして良かった。ステラワース特典小冊子のときにも言いましたけど、タイトルがまずやばい。これからも、テウタは終わりのない悪夢を見続けるのかな。

最後。クロちゃんのBAD後日談。実を言うと、クロちゃんのBADって私の中で印象が薄いイメージだったんですけど、これを読んだらなんかもうそんなことは言ってられなくなった。またしても、またしても、最後の台詞に悶絶する。シナリオライター、絶対に性格が悪い(二回目)。いや本当に、ステラワースもそうだったんですけど、ステラワース小冊子をシュウのBAD後日談で終わらせるのも、アニメイト小冊子をクロちゃんのBAD後日談で締めくくるのも、全て考えられたうえでこれらを一番最後に持ってきていますからね。絶対そう。絶対狙っている。一番ダメージがデカいやつが最後に来るわけなので、後味は悪いんですけど、物語の構造としては美しいです。本当に性格が悪い(三回目)。

 

と、こんな感じで特典の感想は終わりです。結構長々と書いてしまいましたね。今現在手に入りそうなのはアニメイト限定セットかな?ステラセットは、キャンセルが出たらたまに復活しているみたいですけど。もし、まだ買うのを悩んでいる方がいたらこれを参考にして頂けると幸いです。

 

 

にほんブログ村 ゲームブログ 乙女ゲー(ノンアダルト)へ
にほんブログ村